気候変動適応策
分類する

気候変動適応策の4つの環境カテゴリ

適応する領域

気候変動適応策の環境カテゴリを統合的にアップデートする

IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告書などで示される気候変動適応策は、陸・海・川そして人々の4つのカテゴリに分けられており、これが現在の国際的なスタンダードになっています。しかし陸・海・川などの生態系や人々が暮らす都市は相互作用的な関係があり、本来分けて語ることはできません。私たちは災害の専門家などとの議論から、この分類を生かしながら改めて構造化し、都市生活を脅かす災害を人と自然の境界領域に起こる問題として定義します。

陸域 海洋 人々 河川 適応 環境 陸域 海洋 人々 河川 BODY ADAPTATION 身体の適応 BEHAVIOUR ADAPTATION 行動の適応 環境

ADAPTMENTがもたらす新しい都市開発

陸域TERRESTRIAL ADAPTMENT

山、森、そして農地など、都市周辺の陸地における気候変動への適応

これまでの都市開発

生態系を考慮しない
陸地開発

これまでの都市開発では、地域全体の土壌の保水力や土中の生態系などが鑑みられることは稀で、むしろ開発によって事後の新たな災害が誘発されることがありました。

BEFORE

ADAPTMENT

生態系を分断しない
陸地開発

ADAPTMENTでは、計画の最初期から流域圏としての保水力や生態系を分断しない陸地の開発によって、生態系のつながりを保全し、回復することを目指します。

AFTER


ADAPTMENTがもたらす新しい都市開発

河川RIVER ADAPTMENT

河川流域での水害や、川と人の境界で起こる分断などの気候変動への適応

これまでの都市開発

復元性のない
治水対策

これまでの河川の治水対策は、頑丈なコンクリートを埋め立て、水が溢れないように設計されたものがほとんどで、一定の水量を超えると効果を失ったり、破壊されることがありました。

BEFORE

ADAPTMENT

回復性のある
河川防災

ADAPTMENTでは地域全体で高めた保水力の出口として河川をとらえます。また生態系のつながりを重視し、自然を生かした治水対策を施すことによって、回復性のある河川の防災機能を提供します。

AFTER


ADAPTMENTがもたらす新しい都市開発

海洋SEA ADAPTMENT

高潮や津波などから人を守り、海の生態系ともつながる気候変動への適応

これまでの都市開発

持続不可能な
海洋生態系との分断

これまでの海洋資源活用は、資源回復を前提とした捕獲量のコントロールなどが十分になされていませんでした。、また沿岸部の護岸においても、生態系のつながりを顧みない埋め立てによって磯焼けが発生するなど生態系がダメージを受けていました。

BEFORE

ADAPTMENT

海洋資源の
保全と共生

ADAPTMENTでは、バッファゾーンとしての禁漁区、人々と海洋環境の中間領域となる干潟や沿岸部の森の保全を重視することで、持続可能な都市に不可欠な資源を長期的に保全し、将来にわたって自然と共生することを目指します。

AFTER


ADAPTMENTがもたらす新しい都市開発

人々HUMAN ADAPTMENT

頑強なだけの都市開発ではなく、人と自然の境界に柔らかさを与える気候変動への適応

これまでの都市開発

頑強だが脆い
都市構造

これまでの都市開発は、壁や防波堤のように頑強な層を幾重にも張り巡らせることで、ダメージから内側を守る戦略を取ることがほとんどでした。しかし、こうした構造は時にもろく、あるタイミングで一気に壊れてしまうケースも散見され、また耐用年数を過ぎると解体せざるを得ないという問題がありました。

BEFORE

ADAPTMENT

柔軟で回復性のある
都市構造

ADAPTMENTでは、構造物の回復性を重視し、頑強な構造物の外側に柔軟で回復力のある構造をもたらす戦略を取ります。これはまるで骨の周りを筋肉や脂肪、皮膚などが取り囲むことでダメージを防ぐ身体の構造に似ています。

AFTER